Motorola Moto X(2014/2nd Gen) レビュー by GIZMODE(日本語訳)


GIZMODEの Moto X 2014(2nd Gen)のレビューです。元記事は2014年9月に書かれたものです。

一部、言い回しがくどいところがあって、翻訳が怪しい箇所があるかもしれませんので、ご指摘頂けると有難いです。

元ネタ:Moto X 2014 Hands-On: Better, Smarter, Bigger


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昨年から我々の心を捉えて離さないMoto Xでしたが、ついに!後継機種が登場しました。その名は…Moto X。X+1はただのコードネームだったのでしょう。名前についてはさておき、我々は新しいMoto Xと良好な半日を過ごしました。これまでのところ、Moto Xはその名に恥じない端末であると言えます。

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左:Moto X 2014、右:Moto X 2013

ハードウェア

もしあなたがオリジナルのMoto Xを使ったことがあるのなら、Moto X 2014を見て最初に気付くのはサイズの違いでしょう。オリジナルより大きくなっていますが、良いニュースとしては、それが前より随分良くなっているということが言えます。今年のMoto Xは愛らしい1080p、5.2インチのAMOLEDディスプレイを搭載しています(前モデルは4.7インチ、720pでした)。0.5インチの増分を補うように、エッジは非常に薄くなり、特に両サイドでエッジが最も薄くなっています。実際のところ、今年のMoto Xは前モデルと比べてより薄くなっていて、5gしか重くなっていません。

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昨年のモデルと比べて、他にもたくさんの改善があります。最も目立つフロントフェイシングスピーカーは、HTC One(M8)に匹敵します(訂正:スピーカーは2つではなく、1つでした)。スピーカーグリルはわずかにスクリーンよりも隆起していて、耳を擦るのではないかと心配していましたが、まったく問題はなく快適です。スピーカーが隆起している実用的な理由としては、スクリーンを下にして置いた時に、画面が傷付きにくくなるということがあります。また、あなたはディスプレイの下にドットが2つあるのに気付いたかもしれません。これはカメラではなく、あなたの身振りを感知することを助けるセンサーなのです。これは後で見ていきましょう。

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背面には、2つのフラッシュに囲まれ、f/2.25レンズを持つ13メガピクセルのカメラがあります。モトローラはこれをリングフラッシュと呼んでいますが、このリングが点灯または光を拡散させることはありません。リング上にある2つのライトがリングフラッシュを作ることもありません。今年のMoto Xは1080pだけでなく、4K UHDビデオやスローモーションが撮影できます。ソフトウェアによるカメラのコントロールは緻密で、信頼性が高くクリーンです。

性能も大きく向上しています。今年のMoto Xはクアルコムのクアッドコア2.5GhzのSnapdragon 801と、GPUとしてAdreno 330を搭載していて、昨年の1.7Ghzデュアルコアから大きく改善されています。RAMは2GBに据え置かれています。バッテリーは2200mAhから2300mAhに増加していますが、これはスクリーンサイズが大きくなったことを考慮する必要があります。モトローラは端末がまる1日動作することを保証しています。

デバイスの縁が金属で完全に覆われていることで、Moto Xから受ける印象がスラリとしたものになり、そしてプレミア感を感じさせていることは注目に値します。電源ボタンとボリュームボタンは端末の右側にありますが、電源ボタンを見分けることを容易にするために、わずかに表面の質感が違います。あいにく、Moto XはマイクロSDカードをサポートしていません。ストレージは16GBと32GBから選択することが可能です。

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ソフトウェア

昨年のモデルと比べて、これは本当に鼻歌を歌いたくなります。Moto Xは素のAndroid OSを実行します。以上。モトローラがどのような種類のカスタムスキンをも置かないと耳にしたのは、その通りです。増加したもののうち、全てはスタンドアロンアプリとして提供されています。これは素晴らしいことです。これはつまり、GoogleがAndroid OSのアップデートを公開した時に、モトローラがそれに対して基本的に何も手を加える必要のないことを意味します(あなたがキャリアに縛り付けられている場合、物事の進みは遅くなりますが)。実際のところ、Kitkatが登場した時に、アンロック/キャリアフリーバージョンのMoto Xは2週間でアップデートを手にすることができました。これは非Nexus系デバイスとしては驚くべき速さです。

リンク:Androidのスキンとは何だろう?

さらに良いニュースは、昨年のモデルより、モトローラの組み込みアプリが良くなっていることです。現在Moto Voiceとして知られているTouchless Displayを試してみてください。ボイスアシスタントにアクセスするためにボタンに触れる必要はなく、"Okay Google Now"のフレーズの代わりに、あなた自身のキーフレーズを作成することができます。

いったんMoto Voiceが起動したら、Google音声検索へのフルアクセスが可能となりますが、サードパーティーアプリから利用することもできます。これはつまり、ステータスアップデートをFacebookに貼り付けたり、WhatsAppでメッセージを送ったり、Youtubeで動画を検索したりするためにMoto Voiceを使うことができることを意味しています。モトローラの担当者は、より多くのサードパーティーアプリが現れることを期待していると発言しています。

Active Display ー現在のMoto Display、なぜならGoogleがあなたの親会社でない限り、ブランディングは大切なことだからー は、あなたが新しい通知を待っている間、スクリーンにパルスを表示し、あなたが端末を開かずに通知を覗き見たり、そこから戻ったりすることを可能にします。Moto Assistはあなたが運転中にメッセージを読み上げたり、スケジューリングされた会議の間は自動的にミュートモードにすることもできます。

それからMoto Actions、これはあなたの手の動きによって着信音やアラームを止めることができるように、フロントIRセンサーを活用します。

カメラソフトウェアは素晴らしく、簡潔で整理されているため、直観的に操作できます。画面を左からスワイプすることにより、操作しやすい設定用ホイールが表示されます。スクリーン全体はデフォルトでシャッターボタンになり、指を触れて、離した瞬間に撮影が行われます(長押しでフラッシュ)。また、フォーカスや露出をコントロールするために、スクリーンにドラッグ出来るサークルが表示されます。あなたが望んだショットを得ることができるように、フォーカスポイントをセンターから外したままにすることができます。

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カメラのもうひとつの凄い機能は、いったんカメラが動き出したら、以前のイメージをキャッシュしていることです。写真を撮る際に、Moto Xが多くの動きや残像を感知した場合、シャッターを押した瞬間の前、または後ろの異なったショットをお勧めしてくるのです。両者を比較して、必要なものを選択するのはとても簡単です。このオプションは私がMoto Xを使っている間、頻繁に出てくるものではなかったのですが、Moto Xが提示してくる写真はだいたいの場合、私が撮影したものよりも良いイメージでした。

Moto Xで多くの写真を撮影することは出来なかったのですが、昨年のモデルよりも明確に改善されていると感じたことがあります。ディテールは本当に向上していて、せわしなくあちこちにフォーカスを移してもいても、ビデオはとても良く撮れていました。こちらのリンクにテストショットの一部を置いてあります。

リンク:Moto X 2014のカメラテスト

一つの大きな失望? 昨年のMoto Xにはモトローラのソフトウェアアップデートは適用外です。ごめんなさい、皆さん。それは終了したデバイスなんです。たった一年前のデバイスなのに、これは本当に恥ずべきことです。

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左から右に:Nexus 5、Moto X 2014、HTC One M8。

使用感

本機は本当に固体のデバイスのように感じられます。どこもきしむことなく、心地良い感触を与えてくれます。スクリーンの明るい色と鮮明な黒は美しく、日光の下でも見えにくさを感じることはありませんでした。

オーディオは本当に素晴らしいです。音量は大きく、そして非常にクリアです。モトローラはフロントフェイシングスピーカーで良い仕事をしました。混雑したシカゴの通りで、GPSのターンバイターンでMoto Xに音声で道案内をさせた時、私ははっきりとその音声を聞き取ることができました。でも少しだけ位置情報がジャンプすることがありました。私はMoto Xで音楽を聞き、HTC One(M8)と比較してみましたが、他のどのようなスマートフォンと比較しても本機がベストといえるでしょう。

ソフトウェアは本当に親切でまさにベストといえます。机に向かってタイピング中にMoto Xが唸りをあげ、私のVoice Assistantがメールを読み上げ、私は端末に一切触れずに返信することができました。それは我々が子供の頃に心待ちにした魔法の杖のようです。私はまだDriving Modeを試していないのですが、それでも私は興奮しています。素晴らしい、去年のMoto Xがそうであったように。

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何がそんなに大きくないか?よく見てみましょう、私達は人々が大きなスクリーンが好きであることを知っています。何かを読んだり、ゲームを遊ぶ上で、大きなスクリーンは素晴らしいものです。しかし私は、モトローラが昨年の4.7インチフォームファクターを保持すると決めたことを願わないではいられません。快適であることが、その機器の魔法の一部だったのです。あなたは小さなサイズの端末を多く触ってきたでしょうが、どのような他のフラッグシップ端末の中にもその感触は無かったのです。今や、あなたはスクリーンの遠い端に触れるために指を伸ばさなければなりません(そして、私は長い親指を持っています)。それは決して交渉を難航させるものではないでしょうが、期待はずれのシフトであると思います。

また、これほど強力なパワーを持っているのに不可解なのは、ホームスクリーンで明らかなラグが発生することです。スワイプした時にラグが発生することがあり、特に画面左側のGoogle Nowスクリーンに移動した時が顕著です。これは私の持っているデバイスがまだ最終ソフトウェアでないことに起因しているかもしれないので、完全なレビューが行われるまで判断は保留します。

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オプション

昨年のように、Moto XはMoto Makerと呼ばれるオンラインスイートによって、今年はよりいっそう多様なカスタマイズできます。カスタマイズ可能なのは背面のバックプレートの色となります。メタルトリムの色を選ぶときには、今やそれは単にカメラの周りのリングだけでなく、スピーカーの蓋(昨年のモデルにはフロントのメタル部をカスタマイズできなかった)も選択できます。トリムのために選択できる色の多数のリストがあります。

背面のオプションは、最も多くの注意を引き付けるものです。現在、木製の4種類のタイプが選択できますが(どれもとても良い)、やはり革が目を引きます(菜食主義者の方、すいません)。革は4つの種類から選択することができます。それはとてもスムースで、完璧なグリップ感を与えてくれます。木材と革は、たぶん標準のモデルよりコストがかかりますが(昨年のモデルでは、木製の場合は$25の追加料金が必要だった)、我々はまだ価格を教えてもらうことはできませんでした。バックプレートには、名前やメールアドレスを彫ることもできます。

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Verizon、AT&T、およびアンロックバージョンは、Moto Makerを利用することができます。T-MobileとSprintのバージョンはまだ発表されていませんが、私達はこれらのキャリアもMoto Makerを使用できるようになることを期待しています。

別の新しいアクセサリは、モトローラターボチャージャーです。それは他のUSBプラグと同じように見えますが、急速充電のためにクアルコムのクイックチャージテクノロジーを用います。どのくらい速いかというと、15分の充電で8時間分の充電が可能です。しかし30分充電して残量がフルになることを意味しているわけではなく、それは非線形な充電となっているのですが、オプションとして有意義なものです。これはすぐに入手可能で、約30ドルとなります。

たぶん、最も興味深いオプションはMoto Hintではないかと思います。それは基本的に、映画鑑賞に利用できる小さいブルートゥースイヤホンです。これは繊細で、あなたを、あなたのコンピュータ音声アシスタントと対話させます。1つ驚いたことは、噂されていたMotorola Skipの新しいバージョンへの言及がまったく無かったことです。従って、我々はそれを待つ必要があるのではないかと推測します。

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価格と入手性

昨年のMoto Xはあなたに衝撃を与えましたが、2014バージョンも同じでした。キャリアとの契約時には、ほとんどのフラッグシップモデルよりかなり安い$100が必要です。もしあなたが、アンロック/契約無しのバージョンを望んでいるのならば、Motorola.comやGoogle Playで$500から入手できます。それはNexusより高いですが、他のフラッグシップのアンロック端末よりは安いです。AT&TとVerizonであれば今月中に入手できます。他のキャリアについては、情報を入手しだいアップデートしていきます。

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